点滴量の誤りによる医療事故

これは、親戚に起こった医療事故の話です。

私は田舎育ちで、親戚が多く、毎年夏には、20人近くが集まって食事や海遊びを楽しんでいます。ある夏の集まりの時に、80代の親戚が食事後に、急に意識を失いました。私達は、慌てて救急車を呼び、病院へと運ばれました。

幸いにも、意識は早期に回復しました。医師の診断によると、軽度の心不全で、今後も通院で様子を見る必要はあるが、すぐに手術等の必要はないとのことでした。

医師は、非常に丁寧に説明をしてくれ、看護師も心不全という言葉に動揺する私達に時間を掛けて、じっくりと関わってくれました。

入院した3日目のことです。前日までしっかりと話をしていた親戚が急に意識を失ったのです。

原因は看護師の点滴量の誤りでした。通常の5倍のスピードで投与してしまったため、意識を失ってしまったのでした。

これに対し、家族の中には、弁護士を立てて、医療事故として訴訟を起こすべきだという者もいました。しかし、すぐに意識を取り戻したこともあり、訴訟にはいたりませんでした。

しかし、仮に意識が戻らなかったとしても、訴訟は起こさなかったと思います。

運び込まれた時の医師や看護師は、心からケアしてくれました。手を抜いているという印象は全くありませんでしたし、事件が起こった後も、看護師や医師、院長、看護部長が泣きながら何度も謝罪をしてくれましたから。